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一乗院平等寺

 並流山一乗院平等寺が正式名称で、通称膝折の「一乗院」と呼ばれている。一乗とは唯一無二の教えである仏教を、大きな乗り物で多くの人々と共に菩提(悟り)を得て行こうという意味です。
 文明18年(1486年)に京都聖護院門跡の道興准后が「廻国雑記」で、

「商人は いかで立つらん膝折の市にかっけ(脚籠)を売るにぞ有ける」

と、膝折の地名をかっけ(脚籠)の掛け言葉にして詠んでいるように、市が開かれ膝折集落が賑わっていた。ご本尊様は十一観世音菩薩を奉安していた。開闢は鎌倉時代以前のようですが不詳です。南北朝時代に宇治の醍醐山の尊師によって再興され、鎌倉時代から室町時代の板碑百五十基が現存していて、その由緒が偲ばれ、その名残が板碑に留められている。
 以後寺門は整えられ、江戸期には本堂手前に大日堂、右手に地蔵堂があり、稲荷社も配置されていた。また五百メートル西に持明院(明治の廃仏毀釈により廃寺)が在り、その奥手に閻魔寺(閻魔堂)を有していた。現在は真言宗智派に所属していて、総本山は京都の東山七条の智積院である。

アクセスマップ


〒351-0014 朝霞市膝折町 1-16-17
TEL : 048-461-0247